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2009.04.24

鈴江英一氏の北海道新聞投稿

[北海道新聞朝刊「私の発言」投稿。二〇〇九・四・二十朝刊五面掲載。掲載文に修正
済み]
文化施設に市民評価必要
          元国文学研究資料館史料館長 鈴江英一
 
 道が二月、業務一元化のため「業務の集約・一元化検討チーム」 を発足させたとい
う。検討の詳細は明らかではないが、「道庁はつぶれる」というかけ声の下、文化施
設が機能を果たせなくなるような、人員と予算の一層の削減が行われるのではないか
と心配する。
 道のある施設は三年前、財政危機の名目で規模を半減され、予算が細るばかりとい
う。行政内部の論理でいくと文化施設の人員と予算は容易に削りやすいようだ。しか
し、利用者の市民、道民の側からすると別の評価があるのではないか。その施設が本
来の使命を果たしているか、仮に使命を果たしていないとすれば何が原因か、行政と
利用者が対等の立場で評価する場があってもよい。
 そう思って、その施設についても二、三の有志とともに、市民側の評価の可能性に
ついて話し合った。勝手連的に手弁当で評価を行ってよいのだが、そのような評価を
行政が受け入れてほしいものである。
 市民評価を話し合ったその日、三月十日付の北海道新聞夕刊に道立近代美術館が、
「評価システム導入準備着々」という自己点検の記事が載っていた。「外部評価」と
いう偶然の一致に驚いたが、美術館界では、評価システムの蓄積があると知った。道
には美術館のほか文書館や博物館、図書館、資料館がある。それら施設は、利用者側
の市民評価に自らをさらしてもよいのではないか。市民の自発的意思が尊重される、
それが地方自治の本旨であろう。(札幌)

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